「スクワット15回と腹筋500回には同じ効果がある」
最近はそんな筋トレ情報をなぜか頻繁に見かけるようになりました。
スクワット自体は「筋トレの王様」や「筋トレBIG3」と呼ばれているぐらい素晴らしいトレーニング方法です。
…がなぜ「スクワット15回と腹筋500回は同じ効果がある」とまで言われるようになったのでしょうか?

大体スクワットをしても腹筋が筋肉痛にはならないし鍛えられている筋肉部位も違うじゃない!?
といったダイエット志願者の困惑気味な声もあります。
そこでこのページではスクワット15回と腹筋500回の何が同じ効果なのか・本当に同じなのかを検証していきたいと思います。
私自身も昔から運動する男の子で部活やトレーニングジムなどで筋トレする機会が多くスクワットも腹筋も数多くやってきました。
そして,この筋トレ豆知識を初めて聞いた時は「そんなわけ無いよ(^^;)」と半信半疑というより全否定派でした。
ただなぜそんな都市伝説なウワサが流れたのかが気になったので今回調査してみました。
スクワットと腹筋の奇妙な相互関係を調べていきましょう(^^)
ダイエット検定に関する記事はこちら
⇒ダイエット検定1級に合格して痩せた私の21日ガチンコ猛勉強の軌跡
スクワット15回=腹筋500回は何が同じ?
最初に,この「スクワット15回と腹筋500回が同じ筋トレ効果がある」というウワサが流れた根源の1つとして,

スクワットは鍛えられる筋肉量が多い!
という理由が挙げられます。
スクワットは1度に鍛えられる筋肉部位が腹筋を始め,他の筋トレメニューに比べ凄く多いのです。
(後ほど解説します)
そのため,スクワットは「筋トレBIG3」とまで呼ばれているのですが,なぜか腹筋と比べられて
「(スクワット15回と腹筋500回は)身体に付く筋肉量が同じ」とtwitterなどのSNSや2ch,NAVERまとめなどで拡散されていきました。
確かに数字だけ見るとインパクトはでかいですよね(^^;)
ただ残念な事にそれが本当に同じかどうかという確信的なデータはありません。
アメリカなど海外で有名な筋肉研究者が

スクワット15回と腹筋500回は同じ筋トレ効果が判明したのであ~る♪
…と言った研究成果が出たわけでもなく

同じ筋肉量が付くのであ~る♪
…というトレーニング効果が判明したわけでもありません。
そこで根掘り葉掘り調べてみると…
- 日本のいちブロガーさんが「スクワット15回と腹筋500回では同じ筋肉量が付く」とブログに書き,
- 更にまたそれを参考にした人がNAVERまとめで紹介して評判になり世間一般的にも広まり
- それを見たダイエット志望者さんを中心に「本当!?スクワット15回ぐらいならできる!」と話題に食いついてビュー数もお気に入り数も増えていった
- いつのまにかスクワット15回と腹筋500回では同じ筋トレ効果があると信じられるようになった
という経緯がありました(^^;)
要するに,この話の発端は

スクワットの方が腹筋より大きな筋肉を鍛えられるから身体に付く筋肉量は多いわ!

多分その差は15回と500回ぐらいじゃないかなぁ…?(知らんけど)
というのが広まったんでしょう(^^;)
ポイントまとめ① |
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スクワット15回と腹筋500回で同じ筋肉量が付くという説に確信的なデータは無い |
スクワットで腹筋が鍛えられるわけではない
この「スクワット15回と腹筋500回」という数字部分のみがネット上で広まり

少ない回数で腹筋が500回分も鍛えられるぅ!
と誤解してしまっている人も多いようです。
(私も最初そう思っていました)
厳密に言えばスクワットでもお腹の筋肉に多少の筋トレ効果はあるのですが,実際に体育の時間にやらされた”クランチ”などの腹筋トレーニングを行なうよりかは格段に与えられる負荷が小さいです。
「スクワット15回で腹筋が500回分鍛えられているのでは無い」という事もきちんと理解しておきましょう。
スクワットは確かに鍛えられる筋肉部位が多く,効果の高いトレーニング方法で基礎代謝も上がりダイエット運動をするのにもおすすめな筋トレ方法です。
…が腹筋も一緒に鍛えられているわけではないのでお間違いなく(^^;)
ポイントまとめ② |
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スクワットで腹筋が(効果的に)鍛えられているわけでは無い |
スクワットがダイエットに効果的と言われる理由
スクワットはダイエットに効果的な筋トレメニューと言われています。
その理由は上記で述べた通りスクワットは鍛えられる筋肉部位が大きいからです。
刺激を受けている筋肉が多い⇒全身の筋力がアップ⇒”基礎代謝”の向上に繋がります。
この事から全身の脂肪燃焼に効果的であり,スクワットはダイエットに効く運動なのです。
スクワットで鍛えられる筋肉部位
スクワットを行なう事により
・大臀筋(だいでんきん)
・脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)
・ハムストリングス
など下半身を中心に大きな筋肉部位が鍛えられます。
腹筋では身体のごく小さな筋肉しか鍛えられないのに対しスクワットでは大きな筋肉部位が鍛えられるのでダイエット効果が望めるのです。
更に基礎代謝量なども向上するため,リバウンドもしにくくより痩せやすい身体になるのです。
そしてこれが「スクワット15回と腹筋500回で同じ筋肉量が付く」と言われた本当の理由です。
大きな筋肉を鍛えられるからスクワットの方がダイエットに効果的だと言われているのですね。

スクワットはたるんだお尻や太ももなど下半身を引き締めるのに効果的な筋トレ方法なのでヒップアップして魅力アップしたい人におすすめです!
その他スクワットの筋トレ方法はこちら
⇒腰を傷めないスクワットのやり方と具体的な効果を動画付きで解説中!
腹筋で鍛えられる部位
腹筋を鍛える事により
・腹斜筋(ふくしゃきん)
・腸腰筋(ちょうようきん)
などが鍛えられます。
ポッコリお腹を引っ込めたい人は腹筋トレーニングに加えスクワットも行なう事をおすすめします(^^;)
スクワットでお腹を含む全身の脂肪を落としてから,腹筋トレーニングで筋肉を付け,憧れのシックスパックに近づきましょう。
ポイントまとめ③ |
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スクワットは腹筋より大きな筋肉部位を鍛えられる |
スクワット15回の消費カロリーは?
スクワットは下半身を中心に大きな筋肉に負荷を掛けるため
スクワット15回と腹筋500回は同じぐらい消費カロリーがあるからダイエット効果がある
とも言われていますがこれもとんでもなく間違った情報です。
一般人男性30歳~39歳(55kg)の場合
スクワットを1分間15回行なった場合=6.33kcal消費
腹筋を1分間15回行なった場合=8.44kcal消費引用元: カラダカラ
とされておりむしろ腹筋15回行なうほうが消費カロリーは高いのです。
ここ10年の間で「カロリー数値」に敏感になっている人も増えてきましたよね(^^;)
私の友人もプクプク太りだし大好きなコーラを0カロリーのものに変えていましたよ。
このスクワットと腹筋の話もカロリーを気にしているダイエット志願者が都合良く受け止めて消費カロリーにも効果的だと受け止めてしまったのかもしれません。
残念ながらデータ上スクワットで大きな消費カロリーは望めないようです。

ただし!スクワットによって鍛えられた筋肉量の増加により基礎代謝が上がり,それにより運動する時や日常生活での消費カロリーは上昇します!
ポイントまとめ④ |
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スクワットでは腹筋よりカロリー消費は望めない (むしろ腹筋の方が効果的) |
スクワットと腹筋~まとめ
今回はスクワット15回と腹筋500回がなぜ同じと言われているのかを解説させてもらいました。
- スクワット15回と腹筋500回で同じ筋肉量が付くという説に確信的なデータはない
- スクワットでは腹筋を効果的に鍛えられない
- スクワットは腹筋より大きな筋肉部位を鍛えられる
- スクワットでは腹筋よりカロリー消費は望めない
インパクトのある「スクワット15回=腹筋500回」がtwitterやNAVERまとめなどで話題になり伝言ゲームのように色んな誤解を受けながら広まっていってしまったのでしょうね。
なのでスクワットに過度なダイエット効果を求めるのは可哀想なのでやめてあげましょうね(笑)
備考~スクワットは優れた筋トレ方法
スクワット15回と腹筋500回は同じ効果があるというウワサに確信的なデータは無いので少し実践する気が薄れてしまった人もいるかも知れませんね(^^;)
でも上記のようにスクワットは「筋トレの王様」「筋トレBIG3」と呼ばれている程優れたトレーニング方法です。
色んな筋肉部位を同時に鍛えられ脂肪燃焼にも効果的なトレーニング方法として昔から多くのアスリートなどに実践されてきました。
スクワットが効果的な筋トレ方法なのは間違いないです。
最後におすすめの筋トレメニューを3つほどご紹介しておきます。
筋トレメニュー①~ハーフスクワット
↓↓↓
2,後方に両手をスイングさせながら軽くヒザを曲げる(45~60度程度)
↓↓↓
3,前方に両手をスイングしながら上体を戻す

※推奨回数
60~100回✕3セット
(リズム良く呼吸を整えながら続けて下さいね)
これはスクワットというよりは,”動かないウォーキング“とも言えそうな有酸素運動です。
筋肉への負荷がノーマルスクワットに比べ緩やかなので,回数多めに行なう事も可能です。
両手をスイングさせる&ヒザを曲げるという動作をリズム良く繰り返すことで下半身の筋肉が徐々に鍛えられ,脂肪燃焼・基礎代謝UPの効果が望めます。
怪我した私も実践した筋トレ方法 |
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私自身久しぶりのランニングでヒザを痛めた時に,このハーフスクワットで(ウォーキングの代わりに)有酸素運動+下半身の筋肉トレーニングを行なっていました。
ヒザを痛めたのを良いことに下半身をトレーニングしないままだと,例え痛みが引いたとしても,また走れば同じ過ちを繰り返すと思ったからです。 雨の日はウォーキングの代わりに,自宅で通常より多めの回数を行ない,晴れの日はウォーキング+ハーフスクワットで下半身の筋肉強化に励んでいました。 今はヒザを再び痛める事無くトレーニングできていますよ(^^) |
(例)80回を3セット行なった場合
消費カロリー=約60~80カロリー(kcal)
筋トレメニュー②~ノーマルスクワット
- 筋トレ方法
1,つま先を前に向け肩幅に立つ
↓↓↓
2,両手を前に出しながらゆっくりヒザを曲げ上体を下ろす
↓↓↓
3,地面と太ももが平行になるまでヒザを曲げる
↓↓↓
4,太ももの筋肉を意識しながらヒザをゆっくり伸ばす

15回✕3セット
(ヒザが前のめりになると痛める可能性があるので注意です)
この筋トレメニューはど定番ですよね。
スクワットと聞けば大概の人は,このトレーニング方法を最初に思い浮かべるでしょう。
まずは基本フォームを身につけましょう。
腰を曲げないよう注意! |
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基本的にスクワットは腰を曲げすぎないように注意が必要です。
上体が前のめりになりながら回数を行なうと余計な負荷が腰に掛かり痛めてしまう可能性大です。 私も中学時代,部活のトレーニングでスクワットを行なっていて監督に散々「フォームが悪い!腰を痛めるぞお前!!」と怒られたものです。 スクワットは回数を重ねるといつの間にかフォームが崩れてしまう事が多いので最初は正しいやり方が身につくまでゆっくりトレーニングしましょう。 |
筋トレメニュー③~スプリットスクワット
- 特に効果がある筋肉部位
・ハムストリングス
・大臀筋
・内転筋群
- 筋トレ方法
1,足を前後に開いて手は腰に添える
↓↓↓
2,前ヒザを曲げ,前に重心を掛けながら真っ直ぐ身体を下げる
(頭から腰を真っ直ぐ保つ)
↓↓↓
3,床と太ももが平行になったらゆっくり元の位置に戻す

片側20回✕3セット
(勢いだけでやらず筋肉を意識しながら行なって下さいね)
このスプリットスクワットは主に太ももの裏側
「ハムストリングス」「大臀筋」「内転筋群」などに効果的な筋トレメニューです。
片足ずつ負荷をゆっくり掛けられるので筋トレを始めたばかりの人でも行いやすいトレーニング方法です。
※応用編で足を変えながら一歩ずつ前に歩いていく方法もあります。
「大股で歩くイメージで上体を崩さず…体育館一周してこい!」とバスケ部鬼監督にしごかれたのを思い出します(笑)
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