妊娠中は絶対ダメだったタバコ、アルコール、カフェイン。
では授乳中はどうなのでしょうか?
タバコはやっぱりダメですが、アルコール、カフェインは少し気をつければ大丈夫ですよ。その理由についてまとめてみました。
アルコールを飲むと母乳にどのくらい移行する?

妊娠中はアルコールを我慢してたけど、授乳中だったら少しくらいは飲んでも大丈夫なんじゃない?と思ってるあなた!それは少し考えが甘いです。
母子手帳にも「授乳中の飲酒は控えましょう」と注意書きがあるくらいです。
そう、アルコールって、飲むと血液中に成分が浸透するのです。当然、母乳にもアルコールは移行するんです。
1杯のお酒を飲んだ場合、胃や腸から吸収されたアルコールは血液に移行して、だいたい30分から90分後に母乳中のアルコールの量もピークに達します。
そんなアルコール入りの母乳を飲んだら赤ちゃんはどうなってしまうのか?
アルコールを飲むと母乳の味と質は一気に悪くなります。5分もしないうちにマズい母乳になるそうです。
大人ならアルコールを肝臓とかで処理できますが、赤ちゃんはまだ臓器が未発達なので、アルコールが少しでも入ると処理できなくなります。
ということは授乳中のママがいつも酒を飲んだりしていると、授乳中の赤ちゃんにもアルコール中毒の症状が出てしまうんです。
ただし、それも程度によります。軽く1杯程度ならたいした影響もないのが事実です。一説には血液中のアルコール濃度が0.06%以下なら赤ちゃんに影響は出ないそうです。
このアルコール濃度0.06%というのは体重50kgの人がビール500cc飲んだ状態と同じだそうです。つまり缶ビール1本くらいなら大丈夫ってことです。
ビール1杯飲んでアルコールが抜けるまでの時間は?
缶ビール1本(350ml)で我慢できるなら、という前提の話ですが、この程度なら飲んでも大丈夫です。もちろん、微量ですが、アルコールは母乳の中に検出されるでしょう。
しかし、その程度なら仮に飲んだとしても、次に授乳を行うまでにはアルコールが分解されて排泄されるので心配はありません。
では具体的に缶ビール1本飲んだらどのくらいの間隔を空ければいいのか?その時間は具体的には2時間から2時間半と言われています。その間だけは授乳は控えましょう。
ただし、いくら2時間半でアルコールが抜けるからといっても、大量に飲み過ぎたり、毎日のように飲み続けるのはよくありません。赤ちゃんのためにも、アルコールはほどほどにしておきましょう。
ちなみにアルコールを飲んでマズくなった母乳はそのまま乳房に残ったままです。またビールにはいろいろと添加物も入っているため、乳児湿疹の原因にもなると言われています。
このままだと赤ちゃんがマズい母乳を飲まされることになるので、授乳前にしっかり絞っておくことをおすすめします。
百害あって一利なしの喫煙!タバコは厳禁です!

アルコールと違って、絶対吸わない方がいいのがタバコです。タバコを吸うとニコチンが血液を通じて母乳にも移行します。
ニコチンは血液の流れを悪くする働きがあり、ママ自身のおっぱいが詰まったり、赤ちゃんの脳の発育にも悪影響です。
またママが妊娠中にタバコを吸っている、もしくは家族が吸っていて、その副流煙を吸っている場合、早産になったり赤ちゃんが低体重で生まれることが多いです。また突然死も多いそうです。
赤ちゃんのことを考えると妊娠中も授乳中もタバコは吸わないのが賢明です。
どうしても吸いたい場合は授乳直後に吸い、次の授乳までしっかり間隔を空け、授乳直前にマズくなった母乳を絞ってあげてください。
タバコを禁煙するのが逆にストレスになると母乳もまずくなるので、それくらいなら母乳をやめてミルク育児にするのも一つの手です。
授乳期でもコーヒーは飲んでいいの?

コーヒーはカフェインがあるからと我慢しているコーヒー好きな方もいると思います。我慢するとイライラして、そのイライラが実はおっぱいの出を悪くしてしまいます。
たしかにコーヒーに含まれるカフェインは母乳を通じて赤ちゃんが飲むと興奮してしまうため、コーヒーの飲み過ぎには気をつけないといけません。
しかし、1日に2~3杯程度の量なら、おっぱいへの移行も気にするほどではないので心配はありません。もし心配な場合は、授乳直後にコーヒーを飲んで、次の授乳まで2~3時間は間隔を空けましょう。
最近はカフェインレスのコーヒーも売っています。インスタントでもコーヒー豆でも売ってるので、そういうのを利用するのもおすすめです。
ちなみにカフェインはコーヒー以外にも紅茶、緑茶、栄養ドリンクなどにも含まれているので、飲むときは注意しましょう♪
まとめ
いかがでしたか?授乳中は母乳のことを考えて食べたいものを我慢しているお母さんも多いことでしょう。
タバコは厳禁ですが、お酒やカフェインに関しては必ずしもダメではないので、もし我慢してストレスになるくらいなら、飲み方に気をつけながら嗜むのもいいでしょう。
お子さんの健やかな成長にはママの心の安定は欠かせません。酒、コーヒーなどを上手に利用しながら楽しく育児していきましょう。
なお、母乳の質を上げる食べ物や食べてはいけないNGな食べ物については、以下の記事に詳しくまとめています。こちらも読んでおきましょう♪
⇒産婦人科医「食べ物と母乳の詰まりは全然関係ない」「えっ!?」


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