以前、イオンでベビーサインの体験会をやっていたのですが、30分のうち半分はスポンサー(明治とか)の商品の説明が入り、短くて結局よく分からない感じでした。
「おっぱい(ミルク)」のベビーサインを覚えたのでその後赤ちゃんに使ってみたのですが、何度やっても覚えてくれず挫折した経験があります。
その後、3ヶ月たって近くでベビーサインの体験会があるのを奥さんが見つけて夫婦で体験会に参加することになりました。その時の様子を詳しくレビューします。
そもそもベビーサインとは何?

その前にそもそもベビーサインって何?という方も多いと思います。私も育児が始まるまではベビーサインの存在を知りませんでした。
けっこう歴史は古く、1990年代中頃からアメリカで始まり、日本でも2000年以降に多くのパパママが実践しています。
まだ言葉をうまく話せない赤ちゃんと手話やジェスチャーを使ってコミュニケーションする育児法で、保育園でも取り入れているところが増えているそうです。
ベビーサイン自体は日本やアメリカの豊富な手話の中から赤ちゃんでも出来る簡単なものを選んでベビーサインにしています。
サインの数は無限にあり、講師の女性の娘さんは100以上を使いこなしていたそうです。個人差はありますが、講座を受ければ1歳半までに40種類以上のサインを使いこなせるようになるそうです。
言葉を話すのにも好影響があり、アメリカの研究ではベビーサインをしていた赤ちゃんはそうでない赤ちゃんと比較して語彙がより豊かになるという報告があります。
ベビーサインのメリットとは?

「ベビーサインを覚えるとどんないいことがあるの?」と疑問に思うかもしれません。赤ちゃんは遅かれ早かれいつかは言葉を話し始めます。
「だったら別にベビーサインなんて覚えなくても困らないよね?」という疑問に対して、日本ベビーサイン協会では以下のようにベビーサインのメリットを紹介しています。
(1)育児が少し楽になる
0歳児だと赤ちゃんは思っていることが伝えられないから要求が叶えられないと泣くしかありません。親も何を言いたいのか理解できずお互いにフラストレーションが溜まります。
しかしベビーサインで赤ちゃんが何を伝えようといているのか分かれば、例えばミルクがほしいときは『ミルク』、ボールで遊びたいなら『ボール』と泣かずに要求を伝えられるようになります。
これなら、赤ちゃんが泣く前にすぐに対処ができるからストレスが溜まりません。
(2)赤ちゃんの健康と安全に役立つ
ベビーサインには「熱い」「寒い」「痛い」など感情を表すものがあります。大人が気づいていない赤ちゃんの痛みや危険でも赤ちゃんが自ら訴えてくれるようになります。
それに熱い寒いが分かればエアコンや衣服で調節しやすくなり、より快適で健康な暮らしができるようになります。
(3)親子の絆が深まる
言葉が話せない赤ちゃんとはコミュニケーションができないから今何を考えているのかよく分からないというのが本音です。
しかし、ベビーサインなら赤ちゃんの発するサインを逃すまいと、常に赤ちゃん目線で考えることができるようになります。
育児でイライラが続いても、ベビーサインで感情を共有できるので、ギュッと抱きしめたくなるくらい愛しい瞬間が増えて親子の絆が深まります。
(4)話し言葉の習得に好影響がある
赤ちゃんからすると自分の伝えたいことを親が理解してくれて反応してくれると「ママとお話できた」と喜び、コミュニケーションを積極的にとろうとします。
また対象物とその名前や使い方を早くから理解するようになるので、言葉の習得にも好影響を与えます。
ベビーサインを取り入れている保育園ではどんな効果が?
これは体験会で置いてあった「FQ」という英国発の男の子育て雑誌(季刊)に載っていた記事です。
写真は若干、見づらいので以下、文章を掲載します。
千葉県船橋市の船橋旭保育園の話 「0歳児は自分の言葉で主張ができないので、友達が持っているものがほしい時に、押したり、引っ掻いたり、噛み付いたりしてしまうんです。そうなると、本人たちは痛い思いをするし、双方の親同士も気まずい思いをするんですよね。 そんなことが多々あったので、言葉を話せない赤ちゃんとコミュニケーションが取れるなら!と思って始めたんです」 園の保育士たちは園生活に必要なサインを中心にベビーサイン協会認定の資格を全員が取得している。 「サインを取り入れてからは、ケンカみたいなトラブルもほとんどなくなって、クラス全体が落ち着きましたね。園で覚えたサインを家でやる子がいて、それをきかっけにベビーサインを知る保護者の方が多いです。 『話すのが遅くなるんじゃないか?』なんて聞かれますが、そんなことはありません。1歳を過ぎたあたりからはサインと言葉を合わせて、よりコミュニケーションが取れるようになっていますよ」 |
保育園でも効果が出ているようです。こういう保育園がもっと増えるといいですね。
ベビーサイン体験会のレビュー
当日の流れとどんな内容だったのか詳しく紹介します。
体験会があったのは平日の午前10時~11時までで、場所は駅の近くの公民館のようなところでした。
参加者は4組のママと赤ちゃん。我が家だけ夫婦で参加しました。
講師は元・保育士の女性。おもちゃコンサルタントなどの資格も持ち、ベビーサインや工作なども合わせたカリキュラムになっているようです。
最初はベビーサインをざっくり理解するためにベビーサインの実際の映像をみんなで見ます。
赤ちゃんがベビーサインでいろいろ伝えている様子が写っていて、「あぁ、本当に赤ちゃんがベビーサイン使っているんだ・・・」と納得しました。
その後、自己紹介タイム。ママさんが赤ちゃんの年齢と名前、そして体験会に参加した理由などを話します。今回のママさんたちは以下のとおり。
けいすけ君。1歳1ヶ月。会社の人で子育て頑張ってた人がベビーサインやってたという話を聞いて、自分でネットで調べて体験会へ。 はやと君。6ヶ月。子供と一緒にできるのを探しててネットで見つけて面白そうだと思って。 そうすけ君。5ヶ月。妊娠中に雑誌でベビーサインを知り、産後1~2ヶ月頃に困ってて検索魔になっている頃に近くでやってるのを知って。 |
以下、体験会の流れを紹介すると、
・ベビーサインとは?の説明。 ・先生お手製のおもちゃを使ってお歌。 ・げんこつ山のたぬきさんをみんなで。 ・ベビーサインバージョンでやってみる。 この歌には、おっぱい、ねんね、だっこ、おんぶのベビーサインが入っている。この中に赤ちゃんの泣く原因が2つある。お腹空いた。眠くなった。ベビーサインなら赤ちゃんが教えてくれるようになる。 ・家族でテレビを見てたら娘が「パンダ、パンダ!」とベビーサインで言ってきた。でもテレビにはパンダはいなかった。実はパンダではなくサッカーボールだった。ベビーサインならそこから話が広がる。 ・足を伸ばしてジェットコースター遊び。「アップダウン」という触れ合い遊び。 ・ベビーサインQ&A 「ベビーサインを使うと話し言葉が遅れる?・・・×」 ・だるまさんがころんだの大きい絵本 ・ベビーサイン、始めるときの目安は? お座りができる5~6ヶ月くらい ・お歌でバイバイ ・本講座の案内 |
1時間くらいの内容でしたが、終わってからも本講座の教材を見たり、壁に貼ってある写真を見たり、先生を囲んで質問したりと盛り上がっていました。
講座中も、オムツを替えたり自由で、授乳してるママさんもいました。男性の自分がいると授乳しにくいので、その間は外に出ていました。
本講座ですが、1時間の講座の後はたいてい、おしゃべりタイムになり、皆さん仲良く1時間くらいおしゃべりしていることが多いそうです。
ベビーサインについて感じた不安点とは?

奥さんがベビーサイン体験会に参加するまで漠然と感じていた不安点を紹介します。体験会に参加することで納得することができたようです。
ベビーサインはいつまで使うのか?
体験会でベビーサインをいつから始めるかは分かったけど、ではベビーサインはいつまでやるものなのか?一般的には言葉を話すようになる頃までです。
言葉を話し始める時期には赤ちゃんはベビーサインと言葉を両方交えながら使うそうです。完全に言葉を話せるようになれば、いつかは使わなくなります。
ちなみに講座の対象年齢は1歳半まででそれ以降は受け付けないそうなので、「1歳半まで」というのが正解でしょう。
はたしてみんなが覚えられるのか?
我が家では6ヶ月の時期にチャレンジして挫折しましたが、「うちの子はダメかもしれないとかあるのか?」と不安に思いました。
覚え方にも個人差があるはず。中には一生懸命教えても全くできない赤ちゃんだっているかもしれない。そしてそれが我が子だったらどうしよう?
でも講師の方の話では、個人差はあるものの、全く覚えられないという子はいないようです。赤ちゃんへの教え方も指導してくれるので安心できます。
受講料が高いんじゃないの?
こういう幼児教育はお金がかかるのが常識。不安に思ってましたが、なんと1回につき2,100円。教材費は4,900円(最初だけ)。全6回コースで一括払いです。正直、安いと思いました。
月一回なので、仕事復帰するうちの奥さんも今からこの日に合わせて平日に休みを取って行く意欲満々です。
自分がそんなに覚えられるのか?
40過ぎの奥さんが漏らした不安がこれ。赤ちゃんはいっぱい覚えられるかもしれないけど、記憶力に自信がない自分が覚えられるのか?
せっかく赤ちゃんが覚えてベビーサインで何か伝えてくれても、それの意味が理解できないとうまく反応ができません。
ただし、ベビーサインは手話みたいにイメージしやすい形だし、月1回の講座で10個のベビーサインを覚えるので、このくらいのペースなら何とかなりそうです.
教室に通うor自宅で独学、どっちがおすすめ?
イオンで覚えたベビーサインを自宅でやって挫折した経験から言うと、やっぱり教室に通った方がよいと感じました。
理由は赤ちゃんはすぐには覚えてくれないからです。諦めずに根気よく続けられるかどうかが重要です。
たとえ赤ちゃんがなかなかベビーサインを覚えてくれなくても、教室に通っていれば、、たぶんあきらめずに続けることができると思います。
教室で先生が実演しているのを見れば正しいやり方も分かるし、赤ちゃんへの教え方のコツも理解できます。
また同じ時期に始めた教室仲間がいれば心強いし、仲良くおしゃべりすることで楽しい時間も過ごせるでしょう。
そんな理由で、本を見ながら自宅でやるのはおすすめしません。そんなに高くないし、月に1回なら教室に通いましょう♪
ベビーサインはいつから始めるべき?
早ければ早いほどよいのか?それとも始めるのに適した時期があるのか?これは気になると思います。
我が家の場合、6ヶ月で始めて挫折しましたが、ベビーサイン協会によると「お座りができる頃」がスタートの時期です。
最初は『ミルク』『もっと』『おしまい』などの簡単なものからスタートします。もちろん、最初は赤ちゃんからの反応は帰ってきません。
でも辛抱強くやっていると赤ちゃんがママの手の動きに気づくようになり、笑顔を返してくれるようになるそうです。
ハイハイの時期には赤ちゃんが指差しするようになります。この時期は赤ちゃんが指差したものの名前をサインで教えて上げます。
そして歩き始めるようになると爆発的に短期間でどんどん覚えるようになります。手の動きもしっかりしてくるのでママの動きをマネしてくれます。
通常、1歳半までに40種類以上使えるようになるというから楽しみですね。
まとめ
いかがでしたか?ベビーサインの体験会に参加してみて講座の雰囲気や内容が分かって個人的には大きな収穫がありました。
ベビーサインは日本ではまだまだ知っている人が少なく、実際にやっていたという人も周りにあまりいませんでしたが、今後は保育園でもますます取り入れられていくでしょう。
赤ちゃんが不機嫌になって泣きわめいているときに何が原因なのか分からないとお互いに困るので、我が家としては一刻も早く導入して教えていきたいですね。
赤ちゃんと一緒にコミュニケーションがとれたら楽しいだろうなぁと思います。興味のある方はお近くの教室を探して体験会に申し込んでみるといいですよ♪
日本ベビーサイン協会の教室検索
https://www.babysigns.jp/classroom/class_babysign


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