赤ちゃん用の体温計を使い始めて困ること。それは、なかなか正確に測れないことです。
まず赤ちゃんが体温計を嫌がって泣き出してジタバタ動くからうまく測れない。そして測れたとしても、高かったり低かったり、測るたびにバラつきが出る。
赤ちゃんは体温高いと言われているから多少高くてもいいのかな?と思うけど、もし熱が出ていたらどうしようと不安になってしまいます。
赤ちゃんの体温計にはいろいろな種類があり、ワキ式以外にも、耳やおでこで測るタイプもあります。また測る秒数も短いもので10秒や1秒なんてものも・・・。
毎日の体調管理以外にも、検診の時や保育園、予防接種など体温を測る機会はこれから何度でもやってきます。
そこで赤ちゃんの体温を正確に短時間で測れる口コミで人気の体温計を調べたので紹介します。ぜひ体温計選びの参考にしてください。
赤ちゃんにおすすめの体温計の選び方
電子体温計の種類は測定方式で大きく分けて2種類、「実測式・予測式」と「赤外線式」の2つに分かれます。また測定する部位も従来のワキ式に加えて耳式、おでこ式などがあります。
オムロン、テルモなど体温計で有名なメーカー以外にもいろいろと口コミ評価の高い体温計もあります。いずれも大型電気店に行けば実際に試すことができるので、よく比較検討してから購入するのがおすすめです。
出典:テルモ http://www.terumo-taion.jp/
電子体温計の実測式とは?
小さい頃、家には水銀式の体温計が置いてあり、3分以上ワキに挟んで体温を測っていました。ガラスだからけっこう割れやすく、中から水銀が出てきて後始末するのが大変でした。
ワキには動脈があり、ワキをピタッと締めて10分以上するともうこれ以上、体温の表示が上がらない状態(「平衡温」と言います)になります。実際に上昇した体温をそのまま表示するのが「実測式」です。
時間がかかるのが難点ですが、実際の体温なので正確性は抜群です。時間がかかってもいいから赤ちゃんの正確な体温を測って、熱なのかどうかを判断したい、そんなママ・パパには実測式の電子体温計がおすすめです。
ただし、赤ちゃんを相手に10分以上もワキで測るのってほぼ不可能に近いですよね?いくら正確に測りたくてもそんなに待てません。
そこで登場したのが、短時間で平衡温を予測するメカニズムを組み込んだ予測式の体温計です。
電子体温計の予測式とは?
予測式の電子体温計を日本で最初に開発したメーカーはテルモです。テルモは予測式の開発にあたり、1000人以上の体温の変化を測定したデータを記憶したマイクロコンピューターを体温計に内蔵させました。
そのマイクロコンピューターが体温の変化をセンサーで読み取り、分析・演算してわずか数十秒で体温を予測します。
予測式の体温計の多くは予測式+実測式のタイプで、最初の数十秒で「ピッ!」と音がしたときに予測した体温を表示し、そのまま10分計測し続けているともう一度「ピッ!」と音がなり、正確な体温を表示します。
もしお使いの体温計が予測式なら、もう一度説明書を読むと実測式のことも書かれているはずなのでよく確認しておきましょう。
この予測式、短い時間で測れるので赤ちゃんの体温を測るには最適なのですが、さすがに実測式に比べると誤差があるので、気になるようなら何回か測るといいでしょう。
赤外線式体温計
人間の身体からはうっすらと赤外線が放射されているのですが、これを読み取り体温を測定するのが赤外線式の体温計です。
接触しないでも最短で1秒で測定できるメリットがある一方で、誤差も生じやすいというデメリットもあります。
近づければ温度が測定できるので、沐浴のときのお湯の温度や、ミルクを作るときにも利用することができます。
おでこで測るタイプの体温計は赤外線式です。他にも耳で測るタイプの体温計も、鼓膜の温度で体温を測ります。
慌ただしく動く赤ちゃんの体温を一瞬で測れるのは忙しい親にとっては多少の誤差があったとしても是非持っておきたい1台でしょう。
最近多い耳式・おでこ式の体温計が意外に不評の理由とは?
耳やおでこで「1秒」で測れる電子体温計。体温計を嫌がる赤ちゃんの体温をこんなに一瞬で測れるのだから是非とも欲しいという方はきっと多いでしょう。
でも、ちょっと買うのは待ってください!口コミを調べるとけっこう不評だったりするんです。その理由は誤差があり、正確な体温が分かりづらいから。
耳式は細長い先端を耳の奥に突っ込み、赤外線センサーが鼓膜に当たるように方向をセットする必要があります。向きを間違えると鼓膜以外の部分を測定してしまったりします。また耳の中に汚れが溜まっていると正確に測れません。
そのため、測るたびに温度が0.5度も違うとか、左右の耳で温度が違うなど誤差がかなり激しくなります。
また感染症を防ぐためにプローブカバーというパーツを定期的に購入して交換する必要があります。
耳式は鼓膜を測るという発想は良いものの、正確に測るには相応のテクニックが必要であり、測定の方式がやや未完成な印象があります。
使用にあたっては耳式以外にもワキ式を買い、忙しい時とそうでない時でうまく使い分けるといいでしょう。
その点、おでこ式はおでこに当てるだけで誰でもカンタンにできます。赤外線式なので誤差が出るのは仕方ありませんが寝ている赤ちゃんを起こさずに測定できるし、忙しいときにすぐ測れるのはおおいにメリットがあります。
ただし、ワキ式に比べるとやや低めの体温が表示される傾向があるので、熱っぽい時や予防接種の時はワキ式で測ることをおすすめしておきます。
結局、ワキ式が一番よかった!おすすめする理由とは?
ワキ式がおすすめなのは「正確性」です。耳式やおでこ式に比べると誤差が少ないです。
たしかに時間は短い方が赤ちゃんには負担も少ないですが、「ちょっと体温高いな」と思ったときに正確な熱が測れるのは大きなメリットです。
もう一つおすすめな理由としては、産院や小児科、市の検診、予防接種など、どこに行っても渡される体温計はワキ式なので使い慣れておくことができるからです。
普段、ワキ式に慣れていない赤ちゃんは途中で動いたり泣いたりして測るのが大変だそうですよ。
赤ちゃんの体温計を選ぶポイントとは?
赤ちゃんの体温を測るいろいろなシーンを想定して、使いやすいように設計されているものを選ぶといいでしょう。
・赤ちゃんの身体に合わせて小型のもの
・1分以内の短時間で測れるもの
・先端のセンサーが柔らかくなっているもの
・温度の表示がデジタルで大きくて見やすいもの
・夜寝ているときに便利なバックライト機能付き
・過去の測ったデータを記憶しておける機能付き
・洗って殺菌できるように防水機能付き
など、できるだけ赤ちゃんに負担をかけないようなものが望ましいです。
使いやすさと正確性を考えると、20~30秒くらいで測れる予測式の電子体温計が一番おすすめです。
口コミで人気の高い電子体温計5選
ママの口コミ評価が高い電子体温計を5つ紹介します。体温計選びの参考にしてください。
テルモ電子体温計 ET-C231P
早さと正確性を兼ね備えたテルモの自信作!独自の解析技術で検温して約20秒で平衡温を予測します。
丸洗いできてバックライト付きなので、夜測るときでも赤ちゃんの眠りを妨げません。しかも電源を入れると前回値が表示されるので体温の変化に気づきやすいです。
Amazonの体温計ランキングでも1位を獲得した実績のある人気商品です。病院でもよく使われている機種です。
測定部位:ワキ
測定方式:予測式→実測式
測定時間:平均20秒(約10分で実測検温)
Amazon:1,930円(税込)
楽天 :1,780円(税込) 送料別 (2016年7月時点の価格です)
水洗い:OK
バックライト:検温終了時に自動点灯
その他の機能:前回値が分かるメモリー機能つき
オムロン電子体温計 けんおんくん MC682-BA
測定時間は平均15秒とスピーディー。10回分の記録が日時つきで見れるので毎日の体調管理にも最適。テルモと違ってブザー音をオフに出来るので赤ちゃんを起こさずに体温を測りたいときにおすすめ。
先端が柔らかく曲がるのでよく動く赤ちゃんのワキにも挟みやすいように工夫がされています。
測定部位:ワキ
測定方式:予測式→実測式
測定時間:平均15秒(約10分で実測検温)
Amazon:2,537円(税込) 関東への送料無料
楽天 :2,923円(税込) 送料無料 (2016年7月時点の価格です)
水洗い:OK
バックライト:検温終了時に自動点灯
その他の機能:10回分の記録が日時つきで分かるメモリー機能、ブザー音オフ機能つき
ピジョン おでこで測るベビー体温計チビオンタッチ
おでこに約1秒あてるだけで体温が測定できる赤外線式の体温計です。忙しいママにはよく動く赤ちゃんでも一瞬で測れるため、重宝すると思います。
おでこは人によって肉付きに差がなく、かつ、体の深部体温を反映しやすい特徴があります。しかし一方で外気温や室温に左右されやすいというデメリットもあります。寒い部屋にいたり、発熱時におでこを冷やしていたら正確な体温を測れません。
ワキ式と比べると、誤差も生じやすいため、できるだけ毎日同じ部位を同じ時間に測って平熱を測っておくことを推奨しています。毎回誤差が出るので、1回の測定で3回くらい検温する方が多いようです。
体温計としては価格が高いので口コミなどをよく参考にした上で購入を検討してください。
測定部位:おでこ
測定方式:赤外線式
測定時間:平均1秒
Amazon:7,699円(税込) 送料無料
楽天 :8,429円(税込) 送料無料 (2016年7月時点の価格です)
バックライト:あり
シチズン 電子体温計 わき専用 CT791SP
ワキ式の体温計は棒状が多く、先端部分がワキを突き抜けてしまい正確に測れないことが多いのですが、シチズンは表示部分が丸くなっているので先端が突き抜けることがないように工夫されています。
またワキの下のカーブに合わせて先端が柔らかく曲がるようになっており、赤ちゃんからお年寄りまで優しく使える設計になっています。
メーカーによってはお年寄りに聞こえにくいこともあるブザー音ですが、シチズンのは聞き取りやすいと好評です。
派手さはないけどシンプルでコスパの割には使い勝手もよくおすすめの商品です。
測定部位:ワキ
測定方式:予測式→実測式
測定時間:平均30秒(約10分で実測検温)
Amazon:1,540円(税込) 送料無料
楽天 :1,764円(税込) 送料別 (2016年7月時点の価格です)
水洗い:OK
その他の機能:前回値のメモリー機能つき
エジソンの体温計【1秒で測れる体温計・温度計 2WAYタイプ】
赤外線式のメリットをフル活用できる優れもの。寝ている赤ちゃんのこめかみにソッと近づけるだけで1秒で体温が測定できます。非接触型なので赤ちゃんから大人まで家族で使えます。
データ記録を見て日々の体調管理もできるし、哺乳瓶に近づければミルクの湯温も、沐浴でお湯に近づければ湯音も測定できます。温度計としても使えるので赤ちゃんが寝苦しくないかチェックもできます。
ただし、測る位置が少しでも違うと誤差が出るので正確に同じ位置で毎回測定するといいです。また室温に左右されるため、冬の室内では低く測定されてしまうので、こめかみより頸動脈で測る方が正確に測れるかも。
測定部位:こめかみ
測定方式:赤外線式
測定時間:平均1秒
Amazon:12,500円(税込) 関東への送料無料
楽天 :9,990円(税込) 送料無料 (2016年7月時点の価格です)
水洗い:OK
バックライト:あり
その他:温度計への切り替え機能あり。32件のデータ記録機能あり。ブザー音オフ機能あり。
まとめ
いかがでしたか?どの体温計にもそれぞれの良さがあるのが分かると思います。
赤ちゃんの体温を測るのに大事なのはスピードと正確さ。あとはご家庭の事情に合わせて使いやすいものを選べばいいと思います。
また赤ちゃんの発熱を察知するには体温計だけでなく、顔色や機嫌、食欲、排泄などいろいろ総合的に判断することを忘れないようにしましょう。
関連記事
口コミで誤差が多いという声があるのは赤ちゃんの体温を測るタイミングを間違えて体温が急上昇しているときに測っている可能性もあります。
またワキ式ならワキの中心から外れていたり、耳やおでこ式なら正しい位置からずれていたりする可能性もあるはずです。
赤ちゃんの体温の正しい測り方について調べたのでよかったら参考にしてください。
⇒赤ちゃんの体温の正しい測り方と平熱を測る最適なタイミングとは?


- 【紫外線対策】お肌に敏感な赤ちゃん向け日焼け止めクリームおすすめ3選 - 2018年8月1日
- 授からない原因は?これって不妊症?と思ったらチェックすること。 - 2017年12月16日
- ベビ待ちが辛いときに考えてみたい。妊娠するために大事なこと。 - 2017年12月9日